教授・診療科長 挨拶

島根大学医学部医学科・大学院医学研究科 歯科口腔外科学講座 教授
島根大学医学部附属病院 歯科口腔外科 診療科長、口腔ケアセンター長
管野貴浩(かんのたかひろ)

プロフェッショナリズムと理念

“高度先進医療と地域医療が調和した歯科口腔外科”の提供 と “その橋渡し研究” の実践
“人に優しくサイエンスマインド豊かに国際的に躍進できる医療人” の育成

令和2年(2020年)4月1日付けで、歯科口腔外科学講座教授を拝命いたしました管野貴浩(かんのたかひろ)と申します。この度は、当講座・診療科のホームページをご覧くださり誠にありがとうございます。ここに皆様方に謹んでご挨拶申し上げます。

われわれ歯科口腔外科学講座は、島根県に存在する唯一の国立大学法人医学部歯科口腔外科学教室として初代教授吉村安郎先生、二代目教授関根浄治先生、そして私で三代目となります。先代教授をはじめ、これまでに講座に所属され歯科口腔医療の研鑽をつまれて地域医療に尽力してこられた多くの同門の先輩諸兄先生方が築かれた大切な教室です。わたくしは、更に継続して発展させるべく、診療科での臨床医療提供、学術研究活動、学部および大学院生教育、歯科医師・医師の臨床研修指導、地域医療および国際学術貢献に、つねに高みをもってバランスを取りながら、講座・診療科運営を進めていきたいと考えます。

診療科臨床におきましては、口腔外科疾患の主体をなす顎口腔腫瘍、口腔がん、顎顔面外傷、顎変形症、顎口腔再建、歯科インプラントを中心に、専門医・認定医を中心とした診療体制を整備し、治療成績向上に励んで参ります。具体的な対象疾患については公益社団法人日本口腔外科学会ホームページ内の「口腔外科とは?口腔外科で扱う主な病気」https://www.jsoms.or.jp/public/kouku_geka/ をご覧下さい。
とくに、口腔癌への頸部郭清、根治腫瘍切除と再建(形成外科との遊離皮弁再建)や顎顔面外傷(高度外傷センターや救命救急センターらと連携した顎顔面多発骨折、下顎骨関節突起骨折や眼窩底外傷再建)、先進デジタルテクノロジーを駆使した低侵襲手術などの高度医療においては、全国でも屈指の症例数と治療成績を有しております。また超高齢化社会、とりわけわれわれ島根県においては、高齢患者さんをはじめ、全身疾患(呼吸・循環・代謝・血液等)をお持ちの患者さんは多く、有病者歯科治療の提供も大学病院として大切であります。このためには、島根大学医学部附属病院の特長を活かし、関連する各診療科や診療支援施設と密な連携診療による、安心安全で高品質なエビデンスに基づく“自分や大切な家族にしてあげたい”顎口腔医療の提供をお約束いたします。(一社)島根県歯科医師会および各地区歯科医師会の一般開業医の先生方や各地域病院歯科口腔外科をはじめとした地域医療機関とも密接な地域連携のもとに、二次および三次医療機関として高度な専門医療を担当して参ります。さらに、周術期等口腔機能管理(口腔ケア)は、口腔からの全身疾患治療への併発症や合併症の低減に極めて大切であり、医療安全の観点から口腔ケアセンターとして歯科衛生士・看護師らと連携して積極的に取り組んで参ります。
地域医療貢献とともにつねに先進医療を研鑽し、新規診断法や新規治療法の開発に取り組み、全国へ情報発信できる施設となるように精進して行きたいと考えます。

学術研究活動におきましては、これまでに自らのライフワークとして鋭意取り組んで参りました、顎口腔再生治療の分子生物学的解析手法を用いた基礎研究を中心に、下記に示す①~③を主たる研究テーマと位置づけ、口腔癌治療の治療成績向上と形態機能再建、さらに広く歯科口腔保健と治療手法の改良と向上を目指し、世界に向けてエビデンスが発信できるように研究活動を進めて参ります。基礎的研究におきましても臨床に役立つような研究テーマを設け、トランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)に力を入れて行きたいと考えます。

① 顎骨および口腔再生治療におけるメカニズムに関する分子生物学的解析研究
② 新規生体材料と高純度幹細胞を用いた顎骨再生治療法開発に関する戦略的研究
③ 口腔機能と口腔ケアによる全身疾患および全身合併症との関連に関する研究

教育面においては、広く歯科口腔外科疾患の診断と治療法についてのみならず、口腔ケア、口腔粘膜・歯・歯周と全身疾患との関わり、咬合、咀嚼、嚥下や構音等の顎口腔機能の維持と改善が健康長寿と地域包括医療連携との関連性についても、チュートリアル教育や臨床参加型臨床実習を通じて将来の医療人への指導に当たりたいと考えます。また、歯科医師卒後臨床研修および後期専門医臨床研修の充実を計り、研修と育成の質の向上と担保を目指します。患者さん中心の全人的医療を理解し、すべての歯科医師に求められる基本的な診療能力(態度、技能および知識)を身に付け、生涯教育の第一歩とすることが大切であると考えます。一般歯科治療や高度な口腔顎顔面外科医療の態度・技術・知識の習得はもとより、医科各科やすべての医療従事者との多職種連携の中で、歯科医師としての全身管理・全人的医療の基本の習得が強く求められている未来型歯科医師像です。麻酔科や集中治療部等での研修、歯科医師に求められる基本的・医療統合的な歯科診療能力を身に付けることに、親身かつ丁寧な指導に当たらせていただきます。
歯学部学生の方や、現在他大学や総合病院にて歯科医師初期・後期臨床研修中の先生方で、当院での臨床に興味のある方は、是非ともご連絡を頂き見学にお越し下さいましたら幸いです。大変楽しい島根・出雲 “島根大学医学部附属病院歯科口腔外科”で、一緒に未来を切り拓く将来を考えませんか?

今後も講座及び診療科スタッフ一丸となり、島根大学および医学部附属病院の一員としての自覚と誇りを持ち、その発展のために全力を尽くしてまいります。皆様方にはご理解とご支援を賜わりたく、ご指導の程を宜しくお願い申し上げます。

教授・診療科長プロファイル

  • 博士(歯学)
  • 国際口腔顎顔面外科専門医(FIBCSOMS)
  • 国際口腔顎顔面外科専門医認定機構(Chicago、IL) 国際口腔がん・再建外科専門医(FIBCSOMS-ONC / RECON)・国際試験委員(Examination Panel)
  • AOCMF (Davos、Switzerland)、International Faculty
  • (公社)日本口腔外科学会指導医・専門医・代議員
  • (公社)日本顎顔面インプラント学会指導医・専門医・運営審議委員
  • 日本がん治療認定医(歯科口腔外科)・指導責任者
  • (NPO法人) 日本口腔科学会 指導医・認定医・評議員
  • 歯科医師臨床研修指導医

臨床専門領域

口腔顎顔面外科学 (顎口腔腫瘍の切除と再建、顎顔面外傷、顎変形症、歯科インプラント)、有病者歯科治療学、周術期等口腔機能管理(口腔ケア)

研究専門領域

顎口腔再生治療に関する分子生物学的解析研究、生体材料学、幹細胞学

研究業績

Researchmap 科学技術振興機構 情報基盤事業部サイトへ

本籍

東京都目黒区目黒本町

家族

妻と娘3人

趣味

テニス、ゴルフ

略歴

1991年3月東京学芸大学附属世田谷中学校卒業
1994年3月獨協高等学校卒業
2001年3月福岡県立九州歯科大学歯学部歯学科卒業 歯科医師
2001年4月 福岡県立九州歯科大学大学院入学 臨床系博士課程 口腔顎顔面外科学講座 
形態機能再建学分野(主任/指導:高橋 哲教授)(研究指導:西原達次教授)
2005年3月同上 大学院修了 歯学博士の学位授与
2005年4月香川県立中央病院 歯科口腔外科 後期研修医・医員(主任:三次正春部長)
2006年6月 ドイツミュンヘン大学歯学部口腔顎顔面外科留学 (AOCMF Fellow)
(Director and Head: Prof. Dr. Dr. Michael Ehrenfeld)
2007年5月 スイスベルン大学医学部頭蓋顎顔面外科留学 (IBRA Fellow) 
(Director and Head: Prof. Dr. Dr. Tateyuki Iizuka)
2008年6月香川県立中央病院 歯科口腔外科 医長(主任:古木良彦部長)
2012年4月 島根大学医学部附属病院 歯科口腔外科 講師(主任:関根浄治教授)
医学部附属病院 顎顔面外傷センター長
2014年4月同上 副診療科長
2018年4月島根大学医学部・大学院医学研究科 歯科口腔外科学講座 准教授・診療科長
2019年5月島根大学医学部附属病院 口腔ケアセンター長
2020年4月島根大学医学部・大学院医学研究科 歯科口腔外科学講座 教授・診療科長
現在に至る

ご意見およびご相談 tkanno@med.shimane-u.ac.jp

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