大阪・関西万博 スイスパビリオンでのスイス・バーゼル大学が主導する「MIRACLE II」

2025年7月12日

本日、7月11日(金)午後より、スイス政府からの招待を受け、猛暑の中、大阪・関西万博スイスパビリオンにおいて開催されたのスイス・バーゼル大学が主導する「MIRACLE IIMIRACLEMinimally Invasive Robot-Assisted Computer-guided LaserosteotomE)に関する、クローズドのパネル会議に出席してまいりました。

MIRACLEは、1,520万スイスフラン(約17億5,000万円)の資金を調達した一大プロジェクトであり、バーゼル大学(バーゼル)で研究が進展して開発と臨床応用が進んでいます。現在はその第2期の「MIRACLE II による外科手術」プロジェクトが進行中であります。特にわれわれの専門領域である口腔顎顔面外科領域や、脳神経外科、整形外科領域をはじめ、複雑な外科手術を要する領域において身体への負荷を小さくするため、小型のロボットを体内に送り込み、高精度のレーザーで骨を切断するなどの技術を構想・開発しています。すでに一部臨床応用されるレーザーを使った顎顔面骨の切断やそのシミュレーションVR(仮想現実)を用いた手術シュミレーションや実際の手術での活用等、講義・講演とわれわれ会場との建設討議は、近い将来低侵襲でのこれらの最新技術をもちいることで、さらなる精密正確な手術を患者さんに届けられる日もそう遠くないものと考えられました。

招待してくださったスイス政府、スイス・バーゼル大学関係者、またスイス・バーゼル大学口腔顎顔面外科主任教授Florian Thieringer、関係各位に深謝いたします。

教授 管野貴浩

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