本日、島根大学地域包括ケア教育研究センターより島根県邑智郡邑南町で実施された検診データーから得られた新規学術知見が、島根から世界に向けた国際学術論文Healthcare誌 (インパクトファクター3.160) に受理掲載内定がなされました。
本研究は、われわれ歯科口腔外科学講座・口腔ケアセンターと地域包括ケア教育研究センターとの共同研究であり、医学部大学院修士課程1年次生・口腔ケアセンター所属の歯科衛生士 渡邊さつきさんを筆頭著者に論文発表がなされました。
国民の皆さんのだれもが、幼少期から “食事はゆっくり食べなさい!早食いは健康によくない!” と言われてきたと思います。しかし、この昔からの食事指導を科学的に立証した研究はこれまで極めて少ない状況にありました。今回われわれは、“早食いの方はそうでない方に比べて、糖尿病に罹患しやすく、さらにより多くの塩分を摂取している可能性があること” を世界で初めて新規学術知見として明らかとすることができました。今後も、食事の食べ方やお口の健口が全身の健康と深くかかわることを通して、地域や社会、市民の皆様へ方へ広く貢献できますように、鋭意研究を継続発展させて参ります。
教授 管野貴浩
この度、大学院修士課程の研究として執筆いたしました食事摂取速度に関する論文が国際学術誌Healthcareに受理されました。食事習慣が全身の健康につながる可能性の一端を明らかにすることができ、改めて口腔と全身の健康管理の重要性を認識いたしました。自身の臨床においても患者指導の視野が広がり、学びとなりました。この貴重な体験を糧にさらなる研鑽を重ね、地域の方々や社会に還元していけるように精進して参る所存です。
本研究を実施するにあたり管野貴浩 教授、松田悠平先生、島根大学地域包括ケア教育研究センター 磯村実 教授、安部孝文 助教、富永歯科医院 富永一道先生をはじめ歯科口腔外科学講座のスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。
医学部大学院修士課程1年 渡邊さつき