口腔癌患者における術後性口腔機能障害の主観的評価尺度の開発論文がアクセプトされました

2021年11月6日

2021年11月5日(金)に国際学術雑誌「Diagnositics (IF: 3.706)」に口腔癌患者における術後性口腔機能障害の主観的評価尺度(POD-10)の開発論文「Development of a Subjective Symptom Rating Scale for Postoperative Oral Dysfunction in Patients with Oral Cancer: Reliability and Validity of the Postoperative Oral Dysfunction Scale-10」がアクセプトされました。

本研究は、特に口腔癌治療後の患者において発症する口腔期に限局した障害(術後性口腔機能障害)を評価できる尺度を開発し、その臨床応用の性能評価(妥当性と信頼性)を検証することを目的として実施し、良好な結果が得られました。

今後はこの評価尺度を使用して口腔癌患者の口腔機能を主観的、客観的両面から評価することで新たな課題の発見やより詳細な術後性口腔機能障害の病態解明に向けて研究を展開していく予定です。また、今回開発した新規尺度POD-10は日本語版となりますので、今後はForward and Back translationを経て異文化間妥当性(Cross-cultural validation)を検証し、より広い言語にて使用可能となるよう、国際共同研究を進めていきたいと考えています。

※本尺度の使用はご連絡いただけましたらPDFの原本を提供しますので、どなたでもご自由に使用可能です。

本研究を実施するにあたり、口腔外科 管野貴浩 教授、奥井達雄 准教授、臨床教授 熊倉勇美先生、耳鼻咽喉科・頭頸部外科 坂本達則 教授、青井典明 准教授、形成外科 林田健志 准教授をはじめ歯科口腔外科学講座の関係者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

今後もさらなる研究の展開に尽力して参る所存です。

助教 松田悠平

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